通販で買い換える前に試したい白衣のクリーニング方法

白衣が汚れてしまったら、通販で買い替えを検討するよりも前に、クリーニングを行ってみることが大切です。

基本的には洗えるように作られているので、極端なことをいえば洗濯機に洗剤と一緒に放り込むだけで洗えます。しかし、注意点や大切なポイントがありますから、改めて確認した上で綺麗にしたいものです。

洗濯機で洗う

汚れは種類に合わせて洗い方を変えるのが基本ですが、市販の洗濯用洗剤は比較的万能なので、取り敢えずこれで洗ってみるのが正解です。まずは衣類に書かれている洗濯表示の確認を行い、洗える温度のお湯に洗剤を溶かします。

洗濯機に洗濯物を放り込む前には、ポケットの中に何もないか確認を済ませましょう。案外、メモなどをポケットに入れたまま洗ってしまった、という失敗が起こりますから、洗う前には必ずチェックが大事です。これがボールペンだったりすると、インクが漏れて余計に汚れが広がってしまうことになるので、うっかりミスをしないように要確認です。

洗濯機のお湯に洗剤が溶けたら、いよいよ白衣を投入して洗う段階に進みます。洗濯用洗剤は中性が無難で、これなら水濡れ厳禁な素材以外であれば普通にクリーニング可能です。

すすぎを終えたら脱水に入り、適度に水気を切って後は軽く手で伸ばして干すだけです。

頑固な汚れのケース

洗って汚れが落ちれば通販で買い換える必要はなくなりますし、また汚れても綺麗にできるので経済的です。問題は、正しく洗ったつもりでも綺麗にならなかった場合で、頑固な汚れが付着しているケースです。洗剤の撹拌不足の線もあり得ますが、比較的最近の洗濯機だとこのような問題は起こらないでしょう。

一回目で汚れが薄くなっているとしたら、落ちきっていない部分を手洗いすると、気にならない程度に綺麗になる可能性があります。揉み洗いやつまみ洗いは、限られる範囲内の汚れを落とすのに最適で、生地を傷めずにターゲットのみをクリーニングできます。

シミがついているケース

シミがついているケースであれば、洗濯機を使わない白衣の洗い方が重要となります。例えば、医療機関では血液のシミがつくことが多く、時間が経つと目立ち始めて落ちにくくなったりします。このタイプには、歯ブラシを使った叩き洗いが有効で、まずはシミのある部分の裏側に綺麗なタオルを当てます。

そこに薄めた食器用洗剤をつけて、表側から歯ブラシで汚れをタオルに向かって叩き落とすようにしましょう。中心から外に向かうように叩くと、シミが薄くなっても広がってしまいますから、必ず外から内側へと向かいます。

洗剤が乾いてきたら追加して、ある程度薄くなったと判断したら水ですすぎます。叩き洗いをする前よりも薄くなったら、シミが落ちると判断して洗濯機で洗います。それでも駄目な時は、洗濯用洗剤と液体の酸素系漂白剤を混ぜ、完成したペースト状の洗浄剤をシミの部分に乗せていきます。

しばらく時間を置くと、汚れが分解されて薄くなりますから、後は叩き洗いと同じく洗濯機で洗うのみです。

白衣のクリーニング

白衣のクリーニングは汚れによって手間が掛るものの、柄物でなく一色でしかも白色に限り強力な洗浄方法が使えます。酸素系漂白剤は、色柄にも使えるマイルドな分解力なので、薄いピンクや水色の白衣でも使用できます。

逆に白一色の場合は、黄ばみや変な臭いに悩まされたり、汚れたまま保管してカビが生えてしまうこともあります。カビには塩素系漂白剤の漬け置きが有効で、部分洗いの必要はなく、一晩丸ごと漬けておけば大抵の汚れは根こそぎ落ちます。

繊維の奥のカビも分解しますから、再発を防げて一石二鳥となるでしょう。ただし、頑固なカビやシミはうすめ液だと歯が立たないので、必要であれば原液をつけて様子を見ることになります。白い生地は色落ちの心配こそありませんが、目に見えない部分では劣化が進みますから、必要以上に濃い漂白剤に長時間晒すのは禁物です。

また、薄い濃度でも繰り返し漂白すると同様に傷むので、なるべく少ない回数で手短に済ませるのが理想的です。一方、還元系の漂白剤は汗などによる黄ばみといった酸化汚れに有効ですから、汚れの種類に合わせて使い分けたいところです。

何度洗ってもダメなら買い換えよう

家庭の洗濯機や市販の洗浄剤でも、白衣を綺麗にすることは可能なので、買い換えるつもりならダメ元で挑戦してみることをおすすめします。クリーニング店に任せる方法もありますが、手間が掛からない代わりにそれなりの費用が必要ですから、結果的に買い替えた方が安く済んだりします。

その点、家庭用の洗剤や漂白剤は手頃ですし、入手性も良く使い勝手が良好ですから、費用を節約したい人の味方となります。通販は案外商品価格が安かったり、気軽に買えるメリットがあるのは事実なので、何度洗っても駄目なら素直に買い換えるのがベストです。

ただ、汚れる度に買い換えるのは経済的ではないので、可能な限り落とせる汚れに自力で対処できるようにしておくと、買い替えの頻度が減らせて無駄がなくなります。

参照元:ユニフォームタウン ... スクラブ病院 ... https://www.l-m.co.jp/scrub/